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    ● 日常の中でなかでおきる驚くほど気が上がる一つのこと
    こんにちは、細田あかりです。
    ひび日常生活のなかでも、特に気功をつかってないのにもかかわらず、気がおどろくほど上がる瞬間ってのがあります。
    わたしもなんどか、この現象はたいけんしたことがあります。
    そのときの、しぜんと気が陽気化して、うかびあがるような感覚は、まさに気が充実してきたときとおなじものです。
    それは、あなたもよく経験したこともあるでしょう事です。
    なぞなぞのように今回の記事をすすめてきましたが、そろそろこたえをいいますね。
    それは恋というものです。
    ひとはひとにこいすると、自然に気が高まってきます。
    体がさいしょからよういしていたシステムなんでしょうね。

    これは勝手にひとりよがりで恋してても、おなじようなことがおこります。

    かなり万能のシステムです。
    でも、このシステムには大きな敵があります。
    この敵にあうと、それまで陽気化していた気がいっきに濁気になっていきます。
    それは、失恋というものです。
    からだじゅうの気は濁気になり、多くの弊害を及ぼします。
    気分は落ち込み、なにもやるきがなくなり、涙がとめどなく溢れてくる人もいます。
    わたしは19の頃にはじめて、このげんしょうにあいました。
    あ、このあとのお話にはショッキングな内容も含まれますので、怖いのが嫌な方はここで引き返してくださいね。
    あいては40代の人でした。
    東京生まれの人で、省庁勤めで、細身で物静かに話す人で、銀縁眼鏡のインテリで。
    このみ、完全にミーハーですよね、でもものすごくタイプの人でした。
    うまれてはじめて同棲をして、しょうらいのことまでかんがえてしまってました。
    こころのなかに愛があふれて、ダイスキしかあたまにありませんでした。
    彼との生活はほんとうにたのしくて、うれしくて、まいにち運命をかんじていました。
    わたしがつくったご飯を美味しそうに食べる彼。
    わたし用にへやの模様替えをしてくれ、かれのために食事や洗濯、お掃除もうれしくてしかたありませんでした。
    一緒に歩いているとおくさんとまちがえられたことがうれしくて、買い物をしていても自分がほんとうの奥さんになったような錯覚に襲われていました。
    彼の家から会社にいく、それをかんじるだけでもうれしかった。
    ココに書ききれないほどの幸せと嬉しさと感謝と愛が、まいにちいっぱいでした。
    でも甘かったのです。
    彼との何度目かの夜の逢瀬、はだかのまま抱き合って朝を迎えたときにそれはおこりました。
    部屋のドアがカチャリと開いて、見知らぬ人が顔を青ざめて立ってました。
    彼はすでに付き合っていた人がいたのです。
    二人がくるまっていた布団をひっぺがし、彼のカヲに一発きつい平手打ち。
    ないがおこったか、そのときのわたしはなにがなんだかわかりませんでした。
    つづいて金切り声のような怒声がひびきます。
    そして彼が立って、隣の部屋にそのひとといっしょに行き、恐ろしいほどの音量で口論がはじまりました。
    わたしは、そばにある布団に再びくるまりながら恐ろしさでふるえることしかできませんでした。
    そして、その人に、わたしがよばれ、いそいで服をきてむかいました。
    わたしの説明が始まります、その人が頭を抱えます。
    わたしは青ざめ、同じように青ざめた彼が何かを話しています。
    すごい空気感。

    そのときです、その人が台所にあった包丁を取り出して、いきなり電話線を切ったのです。

    そしておなじ包丁で手首をすっぱり。
    とびちる鮮血で部屋の中の驚くように真っ赤な色が広がります。
    その赤は部屋中に飛び散り、鬼のように部屋中を支配します。
    わたしは意識せず外に出て、なきながら公衆電話で119へ。
    そして、救急車が到着するまで、何を考えていたのか、空白の状態へ。
    救急車が電話ボックスの前まで来て、意識を取り戻したわたしが彼のマンションにあんないをします。
    そのときに救急隊員の方に「奥さんですね」といわれたのが、こんな緊急時であるにもかかわらず、またうれしかったのです、バカですね。
    そう、それでもまだ、これがおわれば彼との日々が戻ってくると思っていたのです。
    まったく根拠もないのに、冷静に考えればどうみても絶望的な状態なのに。
    そしてあのひとが救急車で運ばれた後、かれがいまはこんな状態だから家に一旦帰ってるようにといわれ、わたしは付き合ってから1ヶ月、初めて家に帰りました。
    たった一日で、全てが終わりました。
    そして三日三晩、ほんとうに三日間、泣き過ごしました。
    連休でよかったですね、ほんとうに何のために泣いたのかわかりませんが、死ぬほど泣きました。
    そのあと何をしていたかわからない時が過ぎます。
    そして一週間ほどで彼から電話がかかってきます、サテンで話がしたいと。
    そこでいったん鍵を返してほしいといわれ彼のマンションの鍵をかえしました。
    わたしに選択権なぞあるわけがありませんでした、ただまだ彼を信用していました。
    そのごは電話もつながらず、音沙汰なしです。
    彼のマンションには一回も行きませんでした、意識しませんでしたが怖かったのでしょうね。
    そして日々が過ぎ、冷静になって日常生活が送れるようになって、その時大量に喪失した気も補充することができました。
    それまで、廃人のようでしたから。
    男と付き合ったことのない人間が、初めてする恋愛はこわいですねー。
    そんなこんなで、いろんな人と付き合いいろんな失恋も経験し、こちらからふることもあったり、恋に関してはだいぶおとなになりました。
    まぁ、初めてが強烈すぎだったってこともありますけどね。^^
    ともかく、人というものは、恋しているときは気がドンドン高まってきます。
    それは少しの病気なら即効改善してしまうほどのパワーを持ってます。
    しかし失恋や恋に対する失望をしてしまうと、一気に気が落ちていきます。
    その時生じた濁気は人を鬼に変えてしまうこともあるのです。
    わたしも、あの時あの人が助からなければと考えてしまったことだってありますもの。
    あーこわいこわい。
    気功はこの失恋というリスク抜きで、同じようなハッピーな精神状態に持っていくことができます。
    恋をしている時の感覚を思い出しながらきをめぐらせるとさらにこうかも高まります、それはとても気持ちいいものですよ。
    ただしこの時、雑念には注意ですね。

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